『文学研究×国語教育』の会 研究紀要第Ⅰ号が刊行されました
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『文学研究×国語教育』の会 研究紀要 第一号.pdf
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「文学研究×国語教育」の会 設立宣言

 

 

 

 私たちは「『文学研究×(架ける)国語教育』の会」(略称「架ける会」)を設立します。

 

 文学作品の、作品としての価値、教材としての価値を掘り起こすことによって、既成の文学研究と国語教育を批判的に乗り越え、研究者及び教授者と学習者としての読み手が、日々変化していく社会の中で、既存の概念や認識、さらには自身のものの見方・考え方にとらわれることなく、それらを更新し続けることこそ、今、求められていると考えます。

 

 この会では、文学研究と国語教育研究が相互に学び合い、互いに資するような有機的な関係を作っていきます。会の名称を「『文学研究×(架ける)国語教育』の会」とした所以です。

 

そのために、国の内外を問わず、小学校から高等学校までの現場の教師、大学の研究者、大学生や大学院生など、広い範囲の実践者と研究者が集まり、いかなる思想的立場も受け容れるという前提のもと、忌憚のない議論をしていきます。

 

私たちは、〈主体〉と主体が捉えた〈客体〉と、その向こうの捉えられない〈客体そのもの〉という三項によって世界を認識する「第三項理論」をより深化・発展させながら、作品の読みを深めることを目的とした研究と実践を進めていきます。

 

 文学作品をどう読んでいくか、国語教育の実践をどうおこなっていくか、正解到達主義と正解到達主義批判の両者を乗り越え、価値相対主義を批判しつつ、「読むこと」を研究課題として探求し続けていく、「『文学研究×国語教育』の会」の設立主旨を次に掲げます。

 

 

 

(1)「『文学研究×国語教育』の会」は、文学研究と国語教育がかかえている課題に向き合い、自由な議論を通して、文学研究と国語教育のための理論と実践を追究していく、国内外の研究者と実践者が集う共同研究の場です。

 

(2)「『文学研究×国語教育』の会」は、「第三項理論」を深化・発展させながら、研究と実践における、自明とされてきた考え方の枠組みを問い返し、読み手を新しい認識の主体として再構築していくための運動体です。

 

(3)「『文学研究×国語教育』の会」は、研究者と実践者が「誇りと敬意」を互いに持ち合い、謙虚に学び合う姿勢で、研究と実践の何が今問題なのか、問題解決のためにどうするべきなのか真摯に議論していく場です。

 

(4)「『文学研究×国語教育』の会」は、他の学会や研究団体と研究・実践の両面において交流をおこなうとともに、哲学・言語学・精神分析学などの隣接諸科学と幅広く連携しながら知見を広げ深めていく、常に外部に開かれた研究会を目指します。

 

 

 

多くの方々の積極的な参加を待望してやみません。