『文学研究×国語教育』の会 研究紀要第Ⅰ号が刊行されました
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「文学研究×国語教育」の会(架ける会)3月拡大例会

『白いぼうし』(あまんきみこ)の実践報告と討論

〈第三項〉論の授業の〈現在〉

 

私たちは、これまでになかった新しい文学研究、文学教材の〈読み〉の実践研究の場として、「文学研究×国語教育」の会(略称・架ける会)を20218月に設立し、以降月例会や拡大例会、夏期研究集会も行っています。

 文学研究も国語教育研究も、その研究成果は授業実践で生かされることによって実を結びます。ゴールは授業実践です。この会では、文学教材の〈価値〉を掘り起こし、〈読み〉と〈読み方〉の相関関係を語り合います。

 今回の拡大例会では〈第三項〉イコール〈言語以前の領域〉は〈実体〉ではないとする根拠を、実践によって明らかにするとともに、新しい『白いぼうし』授業の地平を拓こうとするものです。

これまでの「正解到達主義」や「何でもあり」の〈読み〉に納得できない方々、是非ご参加ください。

日時 2024年3月17日(日) 午後1時~午後5時 参加費 無料 オンライン開催

 

  1240分からZOOMに入れます。   

 

司会進行:丸山義昭 (架ける会事務局長・法政大学兼任講師)

 

午後1時~1時05分 開会挨拶:中村龍一(架ける会代表・松蔭大学教授)

 

1時05分~1時45分 報告:黒瀬貴広 (山梨県甲州市立松里小学校教諭)

〈第三項〉論を世界観認識とした文学の授業へ

ーあまんきみこ『白いぼうし』の〈語り手〉のまなざしを踏まえた教材研究と授業実践―

1時45分~1時55分 休 憩

 

  1時55分~3時30分 パネルディスカッションと全体討論

 

   1時55分~2時40分

        パネラーより1人15分ずつ 実践報告を承けての意見・問題提起

三輪民子 (児童言語研究会副委員長・元埼玉県小学校教員)

     藤原和好 (語り合う文学教育の会代表・三重大学名誉教授)

今井成司 (日本作文の会・元東京都小学校教員)

   2時40分~3時30分 全体討論

3時30分~3時40分 休 憩

      

 

3時40分~5時 講演:中村龍一(架ける会代表・松蔭大学教授)

 

読み手の「いのち」と作品の「いのち」が、葛藤の〈向こう〉で〈魂が響き合う〉ことを夢見て

 

       ―田中実『いのちと文学 読みのアナーキーを超えて』を問い直し続けてー

 

5時 閉 会

 

 

 

参加申し込み 

 

 下記のURLをクリックして、メールアドレスとお名前を入力し、送信して下さい。折り返しZOOMのリンクを貼ったメールが返信されますので、当日はそこからお入りください。なお、配布資料は、前日午後4時以降「架ける会」ホームページに上げておきますので、各自ダウンロードしてください。

 

https://forms.gle/naET53Tud9wpoTyK7

 


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2024年拡大例会の三輪さんのレジュメです
三輪民子・『白いぼうし』黒瀬報告へのコメント.pdf
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2024年拡大例会の中村さんのレジュメです
中村龍一・読み手の「いのち」と作品の「いのち」が葛藤を超えて響き合うことを夢見て
PDFファイル 777.9 KB
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2024年拡大例会の藤原さんのレジュメです
藤原和好・『白いぼうし』黒瀬報告へのコメント.pdf
PDFファイル 500.6 KB

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2024年拡大例会の今井さんのレジュメです
今井成司・『白いぼうし』黒瀬さんの授業から考える.pdf
PDFファイル 442.4 KB
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2024年度拡大例会の黒瀬さんのレジュメです
白いぼうし 架ける会3月拡大例会 黒瀬.pdf
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「文学研究×国語教育」の会 設立宣言

 

 

 

 私たちは「『文学研究×(架ける)国語教育』の会」(略称「架ける会」)を設立します。

 

 文学作品の、作品としての価値、教材としての価値を掘り起こすことによって、既成の文学研究と国語教育を批判的に乗り越え、研究者及び教授者と学習者としての読み手が、日々変化していく社会の中で、既存の概念や認識、さらには自身のものの見方・考え方にとらわれることなく、それらを更新し続けることこそ、今、求められていると考えます。

 

 この会では、文学研究と国語教育研究が相互に学び合い、互いに資するような有機的な関係を作っていきます。会の名称を「『文学研究×(架ける)国語教育』の会」とした所以です。

 

そのために、国の内外を問わず、小学校から高等学校までの現場の教師、大学の研究者、大学生や大学院生など、広い範囲の実践者と研究者が集まり、いかなる思想的立場も受け容れるという前提のもと、忌憚のない議論をしていきます。

 

私たちは、〈主体〉と主体が捉えた〈客体〉と、その向こうの捉えられない〈客体そのもの〉という三項によって世界を認識する「第三項理論」をより深化・発展させながら、作品の読みを深めることを目的とした研究と実践を進めていきます。

 

 文学作品をどう読んでいくか、国語教育の実践をどうおこなっていくか、正解到達主義と正解到達主義批判の両者を乗り越え、価値相対主義を批判しつつ、「読むこと」を研究課題として探求し続けていく、「『文学研究×国語教育』の会」の設立主旨を次に掲げます。

 

 

 

(1)「『文学研究×国語教育』の会」は、文学研究と国語教育がかかえている課題に向き合い、自由な議論を通して、文学研究と国語教育のための理論と実践を追究していく、国内外の研究者と実践者が集う共同研究の場です。

 

(2)「『文学研究×国語教育』の会」は、「第三項理論」を深化・発展させながら、研究と実践における、自明とされてきた考え方の枠組みを問い返し、読み手を新しい認識の主体として再構築していくための運動体です。

 

(3)「『文学研究×国語教育』の会」は、研究者と実践者が「誇りと敬意」を互いに持ち合い、謙虚に学び合う姿勢で、研究と実践の何が今問題なのか、問題解決のためにどうするべきなのか真摯に議論していく場です。

 

(4)「『文学研究×国語教育』の会」は、他の学会や研究団体と研究・実践の両面において交流をおこなうとともに、哲学・言語学・精神分析学などの隣接諸科学と幅広く連携しながら知見を広げ深めていく、常に外部に開かれた研究会を目指します。

 

 

 

多くの方々の積極的な参加を待望してやみません。